大切な1日
先日、学部受験の頃から声楽を教えていただいているバリトン歌手、春日保人先生の門下発表会に参加させていただきました♪
毎年私にとって、とても大切な1日です♪
今回歌わせていただいたのは、
ブラームスのセレナーデと
ロッシーニのオペラ〈セミラーミデ〉より、アリア「麗しく美しい光が」の2曲♪
今年は私が出演者の中で最年長ということで、いつもよりも更に身の引き締まる思いでしたが…(°_°)
今年も先生の素晴らしい演奏と優秀な後輩たちからたくさんの刺激を受けて、とても良い勉強をさせていただきました!🌹
大好きな春日先生と😊
(…さてここからは自分でも驚くほど長々と語りだします。笑 ご了承ください。笑)
春日先生門下の発表会では毎年、声楽を始めた時のことを思い出します💭
私は高校3年生に上がるまで、幼い頃から続けていたピアノで短期音大への受験を考えていました。
そんな私が声楽に転向するきっかけとなったのは、高校2年生の3月に行ったオーケストラ部と合唱部合同のヨーロッパ演奏旅行。
ホームステイも経験させていただきながら、街の劇場や教会、コンサートホールでいくつかの演奏会をし、フランス・ドイツ・オーストリアを観光しました。
海外旅行どころか飛行機すら初めてだった私にとって、クラシックの本場ヨーロッパでの演奏旅行はあまりに刺激的で、それまでの生活からはかけ離れた夢のような日々でした。
そんなある日、オーストリア観光をしていた私達はザルツブルク大聖堂を訪れました。
大聖堂の中に入ると…
1万人の収容が可能なだけの広い空間、
見上げると思わずクラッとしてしまうほどの高い天井、、
窓から差し込む光に照らされて美しさを増した彫刻や絵画たち、、、
そしてヨーロッパ最大級のパイプオルガンの壮大さ、、、、
そんな素晴らしいザルツブルク大聖堂に圧倒されつつも、こんなに素敵な場所で歌うことができたらどんなに素晴らしいだろう……なんて、図々しい妄想をしながら、うっとりと見学していました。
…そしてそれはなんと妄想だけで終わらず、私達は急遽歌わせていただけることになったのです!😳(笑)
まだ少しひんやりとする3月末のザルツブルク大聖堂でモーツァルトのAve verum corpusを歌うと、氷の上を滑っていくかのように声が遠くまで響き渡り、高い天井へも吸い込まれるように響いていきました。
それはまるで、声が天に連れて行かれるかのようでした。
その神秘的な感覚の虜になった私はその瞬間、いつかまた絶対にヨーロッパで歌いたい、と思い始め(てしまっ)たのです……。
そうしてピアノから声楽に転向しようと決めた私を、門下生として快く受け入れてくださったのが春日先生でした。
無知で不器用な私にも、基礎の基礎から本当に丁寧に教えてくださいました。
ピアノも大好きだった私は、帰国後自分なりに悩んだり考えた時間もあったため、初めて先生のレッスンに伺ったのは高校3年生の5月。
今思うと、これから始めようという声楽で藝大を受験したいだなんて……改めて失礼極まりないです………
門前払いをされてもおかしくない状況でした。(°_°)
それにも関わらず先生は優しく、時には厳しく親身になってレッスンしてくださり、私はより一層、夢を叶えるために頑張ろう!と思うことができました。
そんな春日先生の門下発表会では、春日先生をはじめ、それまで私に音楽を与えてくださった素晴らしい先生方、育ててくれた家族への感謝、
そして歌を始めた時の決心や、歌に対する純粋な気持ちを思い出して初心に帰ることのできる、私にとってとても大切な1日なのです。♪
さて…語りまくってしまいましたが(笑)
これからは、発表会で見つかった自分の課題と向き合わなければ、、です👊
今の自分にとって1番大事なこと!(笑)
それでは、最後は家族のような春日門下+助演の皆様の集合写真で😊
春日先生ポーズ、私だけ違った…
次回リベンジします(笑)♡
石田滉